vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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第4Qエンドカード

 そして第4Qエンドカード!
 とりあえずこれも書いておかないと落ち着かない…。
 もうかなり前の事件ですが、アニメ見初めてまだ1カ月も経っていない私にとってはまだまだ最新事件でして。 心落ち着かせるためにも書いておきます!
 黒バスアニメに落ちてすぐにナンジャはあるしDVDは出始めるし、ポスタージャックはあるし、グッズは色々出るし…いい時期にハマったと思うんですが、お金と時間的余裕を考えると辛い…。



 第4QエンドカードSS 
 

「……お前さぁ」
 ポツリと。
 深い溜息とともに呟かれた笠松の呆れ声に、
「なんスか~?」
 スタッフが忙しなく行き交う撮影現場、その等身大の姿見の前で藤鼠色のスカーフを巻き直していた黄瀬は鏡越しに視線を移して問う。
 その返事は鼻歌混じりで、甘い蜂蜜色の切れ長の双眸は次に控えた写真撮影に期待満々に明るくパッと輝いていて、引き締まらない唇がにこにこと惜しみなく笑顔を振りまいている。
 この場に喜瀬のファンがいたら黄色い悲鳴が飛んでいるのだろうが、笠松の額には怒号マークしか浮かばない。
「…その締りのない顔、いい加減ムカつくからやめろ」
 次のエンドカード撮影に必要な小道具、バスケットボールを手遊びしながら笠松は脚を上げ、面倒な後輩を蹴るフリをする。笠松にしてみれば本気で蹴りたいウザったさなのだが、これから始まる撮影衣装を汚すわけにはいかず、メイク直しを完了させたモデル使用顔を殴るわけにもいかない。
「ったく。さっきの俺との撮影でも、にやにやしやがって!」
「えー。だって携帯片手に笑えって、カメラマンに言われたじゃないっスか」
 指示通りっスよ、と先輩の言い分にキョトンと目を丸める喜瀬に、笠松は眉を顰め大口を開く。
「全開に笑い過ぎだし、浮かれ過ぎなんだよっ、テメェは!」
 へらへらと笑う黄瀬の胡乱さに、お陰で笠松はずっとしかめっ面なまま撮影が終了してしまったのだ。
 2人の関係性にこれはこれでありで結果オーライだと、大きくOKマークを指で表したカメラマンと監督にイマイチ納得いかない笠松だ。
「だってこれから黒子っちとのエンドカード撮影っスよ! 気合も入りますって!」
「……入り過ぎだっての」
 笠松との撮影を終え、衣装を早々に着替えた黄瀬は休憩時間も勝手に短縮して、黒子の入り時間よりかなり前にスタンバイ完了で現場にと望んでいる。そんな喜瀬になんとなく付き合って、笠松も見学と決め込んだのだが。
「…やっぱ、帰るべきだったか」
「そんな事より、どうっスか? このスカーフの巻き方おかしくないっスか? 髪も乱れてないっスか?」
 洩らされた笠松の声をさらりと流し、黄瀬は自身の姿を見降ろして尋ねる。
「…そんだけ鏡見といて、俺にどんな文句言えって?」
「鏡で見た感じと、実際に人の目に映した時ってやっぱ違うもんなんスよ」
「…そういうもんなのか?」
 少しだけモデルとしての後輩を垣間見た気がして、へぇと頷く笠松だったが。
「黒子っちには、俺の一番カッコイイとこ見るてもらわなきゃいけないっス。火神に負けてらんないっスよ!!」
「……どんだけの対抗心だよ」
 せっかく少し見直してやったのに、と気合一発を入れる黄瀬に笠松は肩を竦める。
「対抗心も燃えるっスよ! 記念すべき一回目のエンドカードが黒子っちっていうのは当然っスけど、その相手が火神っスよ! なんで俺とじゃないんスか!?」
「……いやあいつは黒子とダブル主役な位置だし、そもそもお前は一話に出てないだろうが」
「俺だって主役っスよ! キセキの世代だし」
「まぁ主役だよな。敵チームのエースとしてのだけどな」
 ニヤリと笑う笠松に、喜瀬の唇が尖る。
「ひどいっス」
「あんまはしゃいで、あいつにバカ面晒すなよな」
 これ位なら殴っても撮影に影響はないだろうと、笠松は喜瀬の頭を握った手でゴツリと叩く。
「バカヅラって…うぅっ、ますますヒドイっス」
 軽い鉄拳に、眉根を下げ喜瀬は情けない声を上げる。
「何がひどいんですか?」
「!」
 突然に耳朶に届いた静かな声に驚き、黄瀬は声のした方向を振り返る。
 振り返り…――大きくその両目を見開く。
 ホワイトを基調にした薄手のカーディガン。袖口と襟口が揃いの翡翠色からほっそりと続く細い腕はどこまでも白く繊かで、Vネックのシャツから覗く鎖骨の浮き加減が絶妙に静謐な黒子に色気を添えている。
「……か、」
「か?」
 喉元から苦し気に吐き出された喜瀬の声に、笠松がどうしたと視線を送ったそのタイミングで。
「可愛いっす!!」
 撮影現場に絶叫が反響する。
「っ、お前、声!」
「可愛すぎっス!!」
 ベシリと笠松に背中を叩かれてた事も気付かず、黄瀬の蜂蜜色の視界は撮影衣装を着た黒子一色に染まり上がる。
華奢な身体を包む涼やかな服装は黒子の雰囲気にとても似合っていて、青藤色の髪や紺碧な双眸をうまく引き立てている。
「最高っス!!」
 まるで子供が感動をした心のままに嬉々として褒め称えながら、20センチ下にある黒子の脇下に両腕を差し込み、ひょいと軽々と地面から持ち上げてしまう。
「! …き、黄瀬君…?」
 いつもはあまり物事に動じない黒子だったが、突然に身体が浮かんだ事と喜瀬のその行動にダブルで驚き、抱え上げられた事によって平行になった喜瀬の目許を覗き込む。
 鼻と鼻の先。至近距離からジッと黒子に見つめられ、黄瀬は我慢できずにギュッと細い身体を胸元に仕舞い込む。
「その服すっごく似合ってるっスよ。 あ、もちろん制服やユニフォーム姿も凛々しくて黒子っちに似合ってるっスけど…今はもう、天使みたいっす」
 うっとりと甘い声で耳元に囁かれ。
「…それはないと思います」
 言い切った黄瀬に黒子はふるりと首を振り、笠松はボールを落としてあまりの黄瀬の恥ずかしい台詞に口から砂を吐く。
「そんな事あるっすよ! 俺だけの天使って感じっスよ。なんか服も青系で、ペアルックって感じがするっス」
 言い切った喜瀬は黒子を抱きあげたまま、くるくるとその場で回りその悦びを全身で表現する。
「…はぁ。あの、あまり回さないで下さい。遊園地の乗り物系は苦手なんです」
「だとよ」
 この世の春とばかりに軽いステップで黒子を抱き締めたまま踊る喜瀬に冷静にストップを促す黒子に合わせ、手にしていたボールを笠松が黄瀬の右手目掛けて投げかける。
「うわっ、と」
 遠慮ない速度で向かって来たボールを少々驚きながらも右掌で上手くキャッチした喜瀬は、それでも片手に黒子を抱いたままだ。
「大丈夫っスか?」
 ボールが当たらない様、咄嗟に左側に黒子を抱き直した喜瀬は強く抱き締め過ぎてないかと心配気に黒子に問う。喜瀬からもたらされた素早い身体の移動にびっくりして、黒子の指先が撓る。
 少しだけ小さな唇を開いた黒子が、平行から少し高くなった視線を喜瀬に降ろす。
 そんな黒子を細めた柔らかな瞳で見つめてくる黄瀬の、引き結んだ薄い唇が顔立ちを甘くなり過ぎない様に男らしく引き締めていて、黒子は端正なその面から視線を外せないままだ。
「……」
「下から見る黒子っちも可愛いっス~~」
 けれども唇を開けば。その端正な表情が一気に総崩れする。
ハートマークを撒き散らし、肩甲骨が浮いた薄い背中に頬を擦り寄せる。
「それにしても軽すぎるっスよ、黒子っち。ちゃんと食べてるんスか? 中学の頃も小食だったじゃないっスか。ああもう、俺が側にいたらそういうのにもちゃんと気を付けてあげられるのにっ。
やっぱり黒子っち、海常来るっスよ!」
 見えない耳を垂らし、眉毛をハの字にして格好いいと評判の貌を崩す喜瀬を横目に、笠松は黒子にチラリと視線を流す。
「……うざったい犬だな。苦労してんだろ」
「…そうでもないですよ」
 飼い主をハグしたままキュンキュン泣き続ける大型犬の黄金色の髪に指を触れさせ、黒子はゆったりと微笑む。
「むしろ、好きかもしれません」 
 





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Author:ヒナ
アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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