vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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 黄黒SS
 黒子の目から見た黄瀬を。
 それと、アニメ第5Qで黒子が火神にしたような表情をさせたかった話です。
    



「……」
 誠凜の校門前。
 雨に濡れて佇む黄瀬君を、綺麗だと思った。

 夏の夕立。
さっきまでは茹だるような暑さがサァと引き、涼やかな風が何処かから運ばれてきて、彼の髪を柔らかく浚う。
 その風を全身に受けた彼は、切れ長の眦をゆっくり閉ざし心地良さ気に唇を上げて笑う。
「……」
 そこだけがシャッターを切られたように、一枚の絵の完成で。
「! 黒子っち!」
「……」 
額に張りついた前髪を掻きあげる仕草も堂に入った、人気モデルらしく彼の顔立ちは精悍さそのもので、制服のズホンに手を掛けるその仕草にも彼独特な艶があって、通り掛かる女生徒達が小さな悲鳴を上げていたのに。

一瞬で。
その表情を変え、にこにこと懐っこい笑顔を全開にして僕に近付いてくる。

「ちっス。会いたくなって、部活帰りに来ちゃったっス。一緒帰りませんスか?」
「……」
 しとしとと降る細かい雨。
 水滴に制服の白いシャツが透けて、彼の細いながらもしっかりと鍛え抜かれた無駄のない身体のラインがくっきりと浮かび、高い身長、その長い脚で優雅に立つその姿は眩いぐらいなのに。
 くったくなく笑うその顔の方が、その何倍も、何倍も…、輝いて僕には見える。
「……狐の嫁入りって言うんですよ」
 その眩むような眩しさに、僕は両目を細めた。
「…ん? なんスか?」
 身長差を埋めるように上体を傾いで顔を覗かる。
 優しくまっすぐな視線で見つめられる事に、心にまた一つ光が灯る。
「光が照っているのに、雨が降る事です」
「ふーん。じゃあ俺は、黒子っちに嫁入りするっス!」
 ガシリと両肩を掴まれ宣言された台詞に驚いて唇を開く。
「…どんな脈絡ですか、それ」
 彼の腕に指を置きながら眉を寄せたら。

「俺が黒子っちを、大好きだってことっスよ」
「――」

 ……雨が引く。
 笑顔を収め、凛々しく眦を上げ僕を射ぬいた、光射したスポットライトに照らされた彼を。

 僕は、綺麗だと思った。

 
  
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shima500

Author:shima500
Author:ヒナ
アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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