vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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GOOD COMIC CITY19

  8/26のグッコミ案内です。
 サークル名 vanilla 東5 クー33b
 新刊は相方ツカサさんとの漫画&小説合同コピー本「スウィ-ト プ-ル」R18
 小説サンプルは続きからどうぞ。
   

 
 
   
   新刊サンプル


「ふぅ…。気持ちいいですね」
「わんっ!」
 黒子の問い掛けに、へっへっ、とテツヤ2号が嬉しげに舌を出して答える。
 自分そっくりなその青い眼差しを見ながら、黒子も静かに微笑んで、素肌にまとう心地良い水の浮遊にふわふわと浸る。
 ちゃぷり、と手に掬う透明な水が、太陽を反射してプリズムに輝いて黒子の紺碧の双眸を楽しませる。
「綺麗ですね」
「わんっ」
 相田スポーツジムで恒例の早朝プール練をした後、『今日はこれから一度プールの水を抜くから、少し夏バテ気味のテツヤ2号を遊ばせていいわよ』とリコの勧めるままに、誰もいない清涼とした場所で一人と一匹で贅沢な水浴びとなった。
 プールサイドに近い場所で浮き輪に両前足をちょこんと乗せた2号と一緒になって、少し泳ぎが苦手な黒子もストライプ柄の浮き輪にほっそりとした身体を持たれ掛けて、眩しさに瞼を細めながら、ぼんやりと水中から窓ガラスを見上げる。
 涼やかなプールの中から、壁面がガラス張りの外を眺めれば、まだ朝早いというにも関わらず今日も真夏日を約束させる夏空に輝く太陽と、くっきりとした入道雲がわき上がっている。
きっと一歩外に出ればアスファルトを焼く陽と、身体をじわじわと侵食する蒸し暑さに辟易するのだろうが、水にたゆう今はその光すら心地よく、少しずつ、けれど確実に流れる雲の行方をなんとはなしに追う。
「僕もあの雲のように、少しでも動き出せるんでしょうか」
 呟きがぽつりと、青藤色の髪から伝い頬から流れた水滴とともにプールに落ち弾け、クラウンを作る。
 IH挑戦が終わり、夏合宿で進む方向を見つけ、これからWCに向け立ち止まることはできない。
 自分の進む道のその先には、青峰がいて、緑間がいて、紫原がいて、赤司がいて――。
「……黄瀬君…」
 そっと瞼を閉じれば、全国大会で青峰と対峙した黄瀬が浮かぶ。
 いつもは甘い双璧ががらりと変貌を遂げ、キリリとした眼差しが唯一ひとりだけを映し出し。
 憧れていたから抜けなくて。帝光時代が楽しくて、仲間で、憧れていたから勝ちたくなくて。
『もう憧れることはやめる』
 そんな憧れや過去を超えて、青峰に挑んだ黄瀬は……
「…格好良かったですね」
「わんっっ」
 元気いっぱいに返事をするテツヤ2号に笑いかけ、三角形の毛に覆われたぴんと立った耳をくしゃりと撫でてやってから、ぱしゃん、と水を揺らしてプールサイドに両手を付いた黒子は華奢な半身を持ち上げる。
「誰が格好いいんスか?」
「――!」
 突然、視界に今まさに考えていた黄瀬が映り込み、「あ、」と唇を動かした時にはもう、プールサイドから黒子の掌が滑って離れ、水分を含んだしっとりとした青藤色の髪から水滴が飛びながら身体が後ろへと傾いでゆく。
「黒子っち!」
 泳ぎが苦手な黒子に慌てて黄瀬が手を伸ばすも、細い手首は掴めたものの、素足が床を蹴ったその反動で喜瀬の体がプール際まで出過ぎた結果、
「あれ?」 
 本当は格好良く助けるつもりが。
 ドボン! と。
 プールに体当たりするような体勢で、黄瀬の長軀が派手な飛沫を散らして水中に落下する。
 それでも沈んでゆく黒子の手を放さなかった事に、黄瀬は自分を褒め称えた。


     
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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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