vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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DUET SONGS

 黒子&黄瀬のデュエット曲SS
 デュエットソング&ミニドラマ妄想SSです。
 会話にミニドラマと曲からの台詞や歌詞を使ったりしているので未聴の方はご注意ください。
 


     傍にキミがいれば



「…それにしても、勢いで来てみたら本当に黒子っちがいて、ラッキーってね」
 ニカリと笑う黄瀬君に、ボクも頷いた。
「今日は楽しかったっス!」
「ボクも楽しかったです」
 目線を合わせ、今日のさよならを。
「また明日から、お互いに頑張りましょう」
 そして明日からも、それぞれの道で頑張りましょうと告げれば。
「…そうっスね。やるからには、ナンバー1っスしね」
「……」
 ほんの少しだけ黄瀬君の明るい声が沈みこんだ気がして、ボクは尋ねてみた。
「……どうかしたんですか?」
「え!? 何がっスか?」
 ボクの問いに驚き目を見開く喜瀬君に、ためらいがちに口を開いた。
「ボクの勘違いでしようか。黄瀬君がなんだか、淋しそうでしたから…」
 いつも明るく、前向きな彼には不似合いな言葉だったけれど。
 強いその瞳が揺れた気がした。
「…はは、オレ、淋しそうだった?」
 前髪を掻き上げおどけて笑う黄瀬君に、ボクは首を振る。
「…いえ。ボクの勘違いだったかもしれません。すいません」
「そんな、謝らなくたっていいっスよ!」
「それでも、すいません」
「……黒子っち」
 もう一回謝罪したボクの名を、黄瀬君が口に乗せる。
「はい」
「俺、この頃たまに思うんっスよ。…タイムマシンがあったらいいなって」
「…タイムマシンですか?」
「うん。それで…あの頃に戻ってまた、黒子っちやみんなと一緒にいたいって考えるっス」
「……黄瀬君」
 呟いたその言葉の中に冗談を言っている表情の欠片も見つけられなくて、ボクは黄瀬君を見つめた。
「たまに、ホント、たまにっスよ!」
 ボクのいつもは無表情な顔にも心配気な表情が浮かんでいたのか、黄瀬君が焦って訂正する。
「…それでも、そう想うんですよね?」
 確認するボクに、黄瀬君は諦めたみたいに肩を竦めて頷いた。
「――うん。…やっぱ、あの時は俺にとっても大切な日々だったしね。楽しかったっスよ!」
「――はい。ボクも楽しかったです」
 黄瀬君の言葉に、ボクも少しだけ昔を懐かしんだ。
「だけど今はみんなバラバラだからさ。…黒子っちに久し振りに会って、ちょっと感傷に浸っちゃったっスね!」
 照れくさそうに笑う黄瀬君に、ボクは伝えてみた。
「それでもみんな、バスケをしていますよ」
「――そうっスね!」
 ボクの言葉に、黄瀬君が今日一番の笑顔で笑ってくれたから。
「はい」
 ボクも笑ってみた。
「…あのさ、黒子っち」
 さっきまでとはまた違う、ためらいがちな黄瀬君に呼ばれて返事をする。
「はい」
「今はもう、誠凜にいるのが宝の持ち腐れとか思ってないっスけど。…それでも黒子っち」
「はい」
「本当は今日だけじゃなくて、毎日、オレの傍にいて欲しいんス」
 ……優しい眼差しが、ボクを真っ直ぐに見つめている。
 心からの言葉を伝えるために。
「一緒にバスケがしたいっス。でもそれだけじゃなくて、バスケ以外でも傍にいて欲しいんスよ…」
 一瞬、黄瀬君がこのまま泣き出してしまうんじゃないかと、ボクは思った。
 それ程に強く想ってくれる彼に、ボクは何を伝えればいいんだろう。
「……黄瀬君」
「……なーんてっ。またまた感傷に浸ってみましたっ!」
「……黄瀬君」
「あ、気にしなくていいっスよ! なんだろオレ、今日はちょっと女々しくておかしいっスよねっ!」
 苦笑いをする黄瀬君を、ボクは呼び続ける。
「黄瀬君」
「…っ」
「ボクは誠凜が好きです。きっとこれからも黄瀬君のお誘いに頷く事はありません」
 断言すれば、黄瀬君の肩が落ちる。それでもこれは変えられない真実だから、告げるしかない。
「……うん」
「でも。バスケはチームだけでするものではありませんし、色々な形で黄瀬君とバスケがこれからも出来ると思います。今日みたいに」
「…そう、っスね」
 ボクの考えに、黄瀬君もフムと考え込んでから応えてくれる。
「うん。そうっスね!」
「……それから」
「はいっス?」
「――」
 身長差分視線を落として、いつだってボクを優しく見てくれる黄瀬君に。
 ボクも伝えてみようと思った。
「バスケ以外で黄瀬君の傍にいる事は、黄瀬君が僕を望んでくれる限りきっと簡単だと思います」
「……え!?」
「心から、そう想います」
「え、えっ、ちょっと待って、黒子っち! それって…っ!?」


「好きですよ、黄瀬君の事」
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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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