vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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WJ183Q SS

 まさか今週から誠凜vs海常が始まるとは思ってなかったのでびっくりしました。
 発売日に買ってそのまま放置しちゃってた…。ちゃんと月曜に読むんだった…。
 一コマ一コマじっくり見て読んで、最終ページの両チームにうはーってなった。
 スポーツマンガっていいわぁ…とリコみたいにうっとりなりましたー。



 この間、渋谷ナンジャ行って来ました。池袋では食べてばっかりだったので、今回はグッズ目当てに頑張りました。その日は何気に運が良くて、クッションもゲットできたしグラスも黒子っち引き当てたしで、幸せ日でした~


 続きから183Qに絡めたSSです。
 未読の方は注意してください。
  
「おーし。明日は準決勝だからな! 全員寄り道せずにさっさと帰ってさっさと飯食って、とっとと寝ちまぇな!」
 部長命令だ!と眼鏡の奥の双眸をギラリと鋭く光らせた日向は、そこで1年コンビに向け再び声を張り上げる。
「いいな、火神っ! マシバ寄らずにさっさと帰るんだぞ!」
 まるで母親の様に口煩く日向が言うのに、
「っても、腹へっちまって家まで持ちそうにないっすよ。バーガー1個も駄目っすかぁ?」
 腹を擦りながら情けない声を出して火神は訴える。
「ダーメだ! どうせ1個じゃすまないだろうがっ! お前が大食いバカってのは知ってるが、海常戦前に腹壊されたらシャレにならんっ。黄瀬相手にお前らどっちか欠けたら、れこ監督に殺されちまうぞ!」
「だそうです。我慢です火神君」
「あー、くそっ。今日は我慢するしかねぇな」
 あの監督だったら必ずヤる。そう疑わない2人は揃って歩き出すが。
「それと黒子っ、お前はシェイク厳禁だぞ!」
「…どうしてですか」
日向の指摘に飲み物の一つぐらいでお腹を壊すわけないと、黒子の頬が無表情のままに膨れる。
「ってか、お前はマシバ寄るつもりだったのかいっ!」
 ビシリと裏鉄拳をかました日向は黒子に詰め寄る。
「お前は、〝シェイクでお腹がいっぱいです。もう食べれません〟って言うだろがっ。だからいつまで経っても細っこいんだ。明日のために肉を食え、肉をっっ!」
 最後は絶叫に近い叫びで締めた日向に、黒子は淡々と答える。
「今日の夕飯はグラタンと豆腐サラダって言われました。あとパンを焼くみたいです」
 献立を挙げる黒子に、ぐうぅ、と腹を鳴らした火神が反応をする。
「焼きたてかよ。うまそうだな」
「はい。美味しいです」
「…確かにうまそうだがな、黒子。母ちゃんにはちゃんと言っておけよ」
「はい。何をでしょうか」
「決まってんだろ。これから試合前は肉にしてくれ肉にって、だ!」
「…はぁ」
 結局、皆が解散するまで肉だ肉と言い放っていた日向に、黒子が何かを返事する事はなかった。 


「明日の試合が大切なのは十分に分かっていますが、シェイク厳禁はひどいです」
 溜息を付きながら肩を落として呟く黒子に、火神は眉を寄せる。
「冬にシェイクって、どんだけ好物なんだよ」
「はい。大好きです」
 キッパリと告げた黒子の足は、今にも方向転換をしてマシバに向け歩き出しそうな雰囲気だ。
「ったく。とりあえず今日は肉食え肉。明日の相手は黄瀬なんだからな、せいぜい体力つけろよな!」
 んじゃな、とヒラヒラかったるそうに手を振る火神も、曲がり角に姿が消えるまで肉だ肉と繰り返している。
「…ボクはお肉より、バニラシェイクだと思います」
「バニラシェイクがどうかしたんスか?」
「!?」
 その場にひとり残った黒子がぽつり呟けば、思ってもみなかった返事が耳に飛び込んでくる。
驚きにびくりと肩を震わせた黒子が反射的に背中越しを振り返れば、首を向けたその場所に良く見知った姿があり、ふ、と詰めていた息を吐く。
「……黄瀬君。驚かせないでください」
 胸元を押え、眉根を寄せた黒子に黄瀬は慌てて謝罪する。
「あっ、ごめん、黒子っち! 驚かせちゃったっスね」
 電灯も頼りない暗闇で突然声を掛けられたら確かに驚くと、黄瀬は焦って謝る。
「っか、この道、人通りないし暗くて危ないっスよ! 別の道にした方がいいっス!」
 身長差分上目遣いで自分を見上げている黒子に、背を曲げ視線を合わせた黄瀬は真剣な表情で注意を促す。
「……」
 まるで女の子に対する注意だと思いつつ、そういえば黄瀬は中学の頃から夜道は危険だからといつだって送ってくれていた事を思い出して、こういう部分は少しも変わっていないとクスリと黒子は笑う。
「いつもはマシバに寄るので、別の道から帰宅していますから大丈夫ですよ。それより黄瀬君ははどうしてここにいるんですか? バイト帰りですか?」
 いつもの調子で穏やかに尋ねてくる黒子の問いに、黄瀬は唇を上げ笑う。
「違うっス。今日は練習の後に来たっス。誠凜の前で黒子っち達見掛けて…火神っちと別れるの待ってたっスよ」
「火神君には、挨拶しなくて良かったんですか?」
 首を傾げた黒子に、黄瀬はこくりと頷く。
「うん。火神っちに会いに来たわけじゃないっスし。それに…火神っちにとはユニフォーム姿で、試合会場で敵として会いたいんスよ。今日もその為に練習したっスしね」
「ボクも敵ですよ?」
「うん。明日はね。だから黒子っちには今日、甘えに来たんスよ」
「…火神君には会いたくないのに、ボクには甘えるんですか? なにか矛盾していませんか?」
爽やかに微笑む黄瀬に、黒子はキョトンと目を丸くする。
「…会いたくないっスよ。――黒子っちの隣にいる時は、特に」
「……」
 いつも黒子に向けている優しい目元を引き締め、黄瀬は続ける。
「火神っちは、オレにとってはずっと敵っスよ。…黒子っちの光でいる間は、ずっとっスよ」
 何処か淋しさが含まれている涼やかな目元を、黒子は見つめる。
「……」
「あ、でも火神っちが嫌いとかじゃないよ?」
 おどけたようにして訂正する黄瀬に、黒子は誤解していませんと応える。
「はい。分かっています」
「……本当に分かってるっスか? オレがずっと火神っちに嫉妬してんの」
 淡々としている黒子に、黄瀬は鼻から息を抜いて本心を伝える。
「…だから明日はオレ、火神っち潰す勢いっスから」
 切れ長の眦に力を込め宣言する黄瀬を、黒子はきちんと受け止める。
「望むところです。ボクが光の影になって助けます」
「……羨ましいっス」
 凛とした綺麗な瞳で告げられた言葉に黄瀬は悔しげに唇を噛み締め、我慢できずに細い腕を引っ張り細い身体を抱き締める。抱き締めて、その体温を感じる。
「……黄瀬君」
「…ああきっとオレ、試合前から火神っち挑発しちゃうっスね」
 耳元で囁かれた声に、黒子もそっと唇を開く。
「前に誠凜に来た時みたいに、火神君の技でですか?」
「あの時より…火神っちを超えた技っスよ」
「なら、こちらもお返ししないといけませんね」
「厳しいっスね。ってか、黒子っちらしいのか」
 自分の胸の中に素直に抱かれてくれているのに、一歩も譲らないらしさに黄瀬は唇を上げ笑う。
「なら、今日も甘えさせてくれないっすか?」
「今はまだ、お互いにユニフォームを着ていませんから」
 柔かい髪に頬を埋めて尋ねれば、仕方ないですね、と優しく声が返ってくる。
「……とうとう明日っスね」
 チカチカと点滅する電灯の中に見守られて、ひっりと会話を続ける。
「はい」
「黒子っちとまた、一緒のコートで戦えるの嬉しいっス」
「ボクも楽しみです。あれからまた、強くなった黄瀬君達と戦うのは」
「はは。オレ達も同じ気持ちっスよ」
「ありがとうございます」
「明日は敵だけど、オレの事見てくれるなら敵同士も悪くないっスかね~」
 自身に言い聞かせるみたいに呟いた黄瀬の言葉に、黒子は広い胸元から顔を上げ目の前の服を指先で摘み引っ張って黄瀬の視線を呼び寄せる。
「黒子っち?」
「明日は敵同士で、ボールをパスする事は出来ません。……それでも黄瀬君」
「ん?」
「黄瀬君はいつだって眩しくて、いつだってボクの光なんです」
「! っ…」
 まっすぐで強い眼差しに、直向きに告げられて。
黄瀬の心にポゥ、と優しい明かりが灯る。
「そんな黄瀬君と戦える事が、ボクは嬉しくてたまらないんです。わくわくしています」
 嘘偽りない楽しげな声音に、黄瀬も楽しくなって声を弾ませる。
「…じゃあその期待を裏切らないよう、頑張るっス!」
「はい。ボクも頑張ります」
「へへ。やっぱ会いに来て良かったっス。オレ中学の頃から黒子っちが傍にいてくれると、すごく落ち着いたっス」
 ぎゅぅっ、とさらにきつく胸元に抱き締め、黄瀬は黒子の存在を堪能する。
「明日は楽しみだけど、その分落ち着かなかったっていうか…うん、黒子っちはホント精神安定剤っス」
「ボクの安定剤はバニラシェイクです。今からマシバに行きませんか?」
 突然に会話が変化して、ぶっ、と黄瀬は可笑しくて噴き出す。
「駄目っスよ。ちゃーんと誠凜キャプテンの声も聞いてたっスよ。シェイクはお預けっス」
「…いったい、いつから居たんですか」
 黄瀬にまでNGを出され、むーっと黒子は唇を尖らせる。
 そんな黒子の仕草が珍しくも可愛くもあり、黄瀬は目尻を下げる。
「膨れた黒子っちも可愛いけど、明日は出来る限りの時間を黒子っちと同じコートにいたいっスから、体力つけて欲しいっス」
「急に体力はつきません」
「気は心っスよ。…そうだ、今日は駄目っスけど…そうだ、誠凜が勝ったら、黒子っちにシェイク何杯でも奢るっスよ」
 くしゃりと髪を撫でれば尖った声が返ってきて、黄瀬は笑いながらそんな提案をする。
「…本当ですか? 頑張ります」
 即座に機嫌を直す黒子にまた一つ笑ってから、黄瀬は人差し指を自分に向けて続ける。
「で、オレ達が勝ったら、オレに勝利のキスして欲しいっス」
「……」
 にっこりと微笑み、ウィンク付きで告げられた交換条件に黒子は一瞬黙り込み。
「……分かりました」
「えっ!? 本当っスか?!」
 言った本人が驚いて叫べば。
「はい。バニラシェイクのために頑張ります」
 ぐっと拳を握り決意を新たにする好敵手で、大切な人でもあるそんな黒子の姿に涙するしかない。
「…ホント、どんだけシェイク好きっスか…」
 がっくりと肩を落とした黄瀬の視線がそのまま地面へと落ち、ほんのり染まった黒子の目元を見逃した事に、幸いにして黄瀬が気付いて悔しさとに地団駄を踏む事はなかった。
「黄瀬君」
「あ、はいっス」
 呼ばれ、黄瀬は頭を上げる。
「負けませんから」
 優しい風貌に闘志を秘めた黒子の笑みに、黄瀬も唇を引き締め笑う。
「オレも、絶対勝つっスよ」
 
 


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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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