vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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黄黒義兄弟物語Ⅰー③

 黒バス20巻! 本誌で読んで萌えたぎったあの回にやっぱりもう一度萌えたぎった! 
 やっぱり続けて読むとぐっときます。







 つづきから
 黄黒義兄弟物語Ⅰー③
   黄黒義兄弟物語Ⅰー③ 


「ねー、涼太ー。なんで図書室なんて行くのよー?」
「早くカラオケ行こうよー」
 左右それぞれ腕を取られながら、黄瀬は放課後の喧騒で賑わう廊下を図書室を目指し進む。
「…現国の課題の本、探すんスよ」
「えー、そんな課題出てたっけぇ?」
「私しらなーい。涼太の勘違いじゃん?」
 両脇から質問攻めにされ、図書室の扉を開きながら黄瀬はかったる気に言う。
「…この間どうしてもバイトのスケジュール都合が付かなくて、早退して現国サボったんスよ。だからオレにだけ特別課題。古典文学一冊読んでレポートしなきゃいけないんスよ。…って、どの棚にあるんスか…」
 溜息に肩を竦ませ、黄瀬は紙の匂いが充満する図書室の棚を一瞥する。
 自慢じゃないが、入学して今まで図書室の利用頻度なんてゼロに近い。
 どう分別されているかなんて、皆目見当が付かない。
「ねぇねぇ、今度、涼太のバイト先に行ってみたい!」
「あー、私も! モデルしてる涼太見たいよー!」
(…ほんと、面倒くさい)
 課題もだし、勝手気ままに喋る女も。
「…オレ、あっちの棚見てくるっスわ」
 掴まれている手を自然に振りほどく格好で、黄瀬は棚を左手に回り込む。
「えー、涼太待ってよ!」
「一緒に行くってば!」 
「――すいません。ここは図書室なので、静かにしてください」
「!」
 今の今まで、図書室には黄瀬達以外の存在をまったく感じなかったのに、棚を回り込んだ黄瀬の目の前に突然に華奢な姿が現われ注意を促される。
「きゃあ!」
「うわっ、人がいたの!?」
「……っ」
 まるでマジックのようにして、パッと一瞬で姿をその場に現した人物の顔を確認して黄瀬は顔を顰める。
「……なんでここに」
 思わず口をついて出た言葉に、
「図書委員ですから」
 抑揚のない声が告げてくるのに、ふぃ、と顔を逸らし黄瀬は今来た道を戻ろうとする。
「――本を探しているんですか?」
「……別に」
 静かな場所であれだけ騒いでいたら、会話だって筒抜けだ。
「…古典文学の棚を探してるんでしたら、ご案内します」
「ちょうどいいじゃん。案内してもらえば?」
「そうだよ。早くカラオケー」
「―…黒子? まだ騒がしいけど、注意はしたのか?」
「……あ、すいませーん。ちょっと本探してるんスけどー」
 煩さに、男子生徒がもうひとり棚奥から姿を見せたのを視界の隅に捕え、黄瀬はその生徒にと明るく問いながら、黒子の横を素通りする。
「課題で使うんスけどー」
「…あ、ああ」
 その態度を訝しんだものの、男子生徒は黄瀬の勢いに押されるままに棚を移動する。
 当然のように女生徒達もその後に続き。
「……」
 その場に残された黒子は、小さい溜息をひとつ吐いてから抱えていた本を棚に戻す作業に戻った。
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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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