vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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WJ212Q SS

 仕事の昼休みに読んで滾った結果のSSです! それからはもう仕事どころじゃなかったですっ。
 おもに脳内が活性化しました…っ。明日は本部の人間が来て面倒なんですが、あの瞬間は全て吹っ飛びました。
 SS、黄黒だったり青黒だったり、黄青×黒に書けてたら本望ですっ。

 ピクシブですが、いつもはサークルの相方と共用してる方を使用してたんですが、それだとなかなか自分用にお気に入り登録とかができなかったので、昔から使用してる個人の方も使用しようと思います。これからはこちらにアップする事が多くなるかもです。
 黄黒はもちろんですが、黄黒以外にも進撃とか進撃とかエレリヴァとか!書きたいので。はたして書ける時間があるのか…。
 id=3649888になります。
「……いい加減に2人とも、機嫌を直したらどうですか?」 
 部活帰り。とっぷりと陽が暮れた夜道を同じように唇をへの字口に曲げ、お互いにそっぽを向いたまま同じような歩幅で、頬を膨らませムスくれたまま歩く青峰と黄瀬に前を歩いていた黒子は振り返って宥める。
「…無理っス。だって青峰っちが悪いんスからっ!」
「はぁ!? テメェが悪いに決まってんだろうがっ」
「なんでっスか! あのパスは絶対にオレへのパスっスよ!」
「なに勝手に決めてんだよ! テツはオレがジャンプしたタイミングでパス飛ばしただろうがっ!」
「そんなの青峰っちの勘違いっスよ! 黒子っちはオレとアイコンタクトしてボール放ったっスよ!」
「はっ。そんなの、お前こそ勘違いだってーのっ!」
「どこがっスか! 青峰っちが邪魔しなければ、ドンピシャのタイミングだったじゃないっスか!」
その場で立ち止まり、ギャアギャアと喚き立てながらつい先程と似たり寄ったりな内容の喧嘩を繰り返す2人に、黒子は溜息をつき隣を歩いていた緑間に視線を向ける。
「先に行きましょう。緑間君」
「……まったく。騒々しいのだよ」
 眼鏡の柄を神経質に直しながら、緑間はうんざりと両目を細める。
「そうですね。2人ともあんなにハードな練習後なのに、元気ですよね。あ、ついに手や足が出ました」
 言葉の応酬だけでは足りないのか、ヒートアップし過ぎて言葉が思う様に操れなくなってきたのか、黄瀬が青峰の腕を押せば青峰が黄瀬の脚を蹴る。
そのお返しとばかりに今度は黄瀬が青峰の胸を突けば、青峰が黄瀬の腹に拳を入れる。
そう変わらない身長や体格。同じ部活の、同じ練習内容で鍛えられた筋肉の差は均衡している。
「…なかなか決着が付きませんね」
「…みっともないのだよ」
「……」
 眇めた目で言い争う2人を見つめる緑間を、黒子は見上げる。
その見上げた眼差しと視線かち合った緑間は、臍を噛んだように苦々しく呟く。 
「学んだ事は二度と忘れないのだよ」
 つい数時間前にあった部活での紫原との言い争いを自粛する緑間に、黒子は唇を上げる。
「良かったです。吐いてまで勝負をしたかいがありました」
「それは…すまなかったのだよ」
 ゴホンと咳払いをし、気まずげに謝罪する緑間に黒子は頭を振る。
「もう大丈夫です。ボクの方こそ介抱してもらってすいませんでした」
 ペコリとお辞儀する黒子に、緑間は肩を上げる。
「いや、それは別にいいのだよ」
「そうだ。お礼にアイス奢りますね」
ごそごそと肩に掛けたバッグに手を入れ財布を取り出し、丁度通り掛かった店に足を向ける黒子の小柄な瀬に緑間は言葉を掛ける。
「黒子! そんな事はいいのだよ」
「いいえ。迷惑掛けてしまいましたから」
「…それを言うなら、最初に迷惑を掛けたのはオレ達なのだよ」
「勝負を持ち掛けたのはボクですから。――はい、どうぞ」
 まっすぐに緑間を見上げ揺るがない凛とした眼差しに、緑間はつい魅入られてしまう。
 いつも部活中にも突然に姿が掻き消えるほど影が薄いのに、今日みたいに緑間と紫原の間を取り持ち緑間どころか紫原にも納得させてしまう、赤司の圧倒的な存在感や他者を配下に抑えてしまう気質とも違う、黒子ならではのしなやかさ。
「…黒子もたいがい頑固なのだよ」
「あの2人には負けますけどね」
「同じようなものなのだよ」
 苦笑しながら、緑間は自身に伸ばされた手からアイスを受け取る。
「あー、なんだよテツ! オレ達にはないのかよ!?」
 目敏くその現場を察知し、割り込んできた青峰が文句を吐くのに、黄瀬も唇を尖らせ訴える。
「緑間っちにだけっスか!?」
「…これは今日の部活で吐いてしまったボクを気遣ってくれた緑間君へのお礼ですから、君達の分はありませんし、いつまでも喧嘩している人達に奢る気にもなれません」
 きっぱりとした黒子の態度に、チ、と舌打ちをした青峰が声を荒げる。
「しかたねぇだろ、黄瀬がいつまでもテツのパスをオレのだって認めねぇんだよ。テツは一年の頃からオレの相棒だったんだよ!」 
「はぁ?! なに言ってるっスか! 黒子っちはオレを光だって言ってくれたんスから! ねー、黒子っち」
「そんなの、オレが出なかった試合でだろうが! オレがいたら、テメェなんていらねぇんだよ!」
「そんな事ないっス! 黒子っちの相棒はオレっスよね!」
「オレだよな、テツ! 今日のあのパスだって、オレへのパスだったよな!」
「オレっスよね!」
「……はぁ」
「どっちなんだよ!」
「どっちなんスか!」
 それぞれの高い身長に鬼気迫る勢いで迫られ、黒子は首を気まずげに傾げ視線を逸らす。
 どちらかと迫られても、黒子としてもどちらとも返せないのが実情だ。
(困りました)
 どちらかにではなく、相手ゴールに向かい走り込む2人の位置を確認してから、ただゴールポスト目掛けてパスを放ったのだ。
 〝どちらか〟が決めてくれると確信してパスをした。
(…なんて言ったら、怒られますかね)
「……アイス、食べませんか?」
「「……は?」」
 袋から取り出し右手に持っていたアイス棒を2人に向け差し出した黒子に、黄瀬と青峰が目を丸くする。
「すいません。今日はあまり持ち合せがなくて、君達の分は買えないんです。ですから、ボクのを少しずつどうぞ」
 穏やかな眼差しで告げる黒子に、ニカリと青峰は笑う。
「……そうだな、オレとテツの仲だもんなっ。半分ずつ食べようぜ!」
 ガシリと、アイスを持つ黒子の手首を青峰は自身の方に引っ張る。
「なに言ってるっスか、青峰っち! 黒子っちは本当はオレとだけ半分こしたいのに、青峰っちがいるからしょうがなく3人で分けようって言ってるんスよ!」
 負けじと黒子の華奢な方を、黄瀬が自分の方へと引っ張る。
「どう聞いたらそうなんだよ! テツはオレんだって言ってっだろうがっ!」
「なに言ってるっスか! 目つき悪いガングロ彼氏なんて黒子っちには似合わないっス! オレみたいな顔も性格もバッチリなデルモ彼氏しか似合わないっス!」
「…あの、アイスが落ちます」 
 左右からスマートではあるが大柄な2人の力にがくがくと揺さぶられ、もともと体力がないうえに、部活帰りでその上に何度も吐いたばかりの黒子は押しのけるだけの力は残っていない。
「み、緑間君。助けてください」
 揺さぶられながら、少し距離を開けてこちらを見守っている緑間に助けを請えば。
「……断るのだよ。その2人に恨まれると面倒なのだよ」
 あきれた口調で返され、黒子は「?」と首を横にする。
「う、恨まれるって、何がですか?」
 舌を噛まないようにして訊いてくる黒子に、緑間は口角を上げ当然の様に答える。
「気付いていないのも、お前らしいのだよ。……影が光に惹かれるのと一緒なのだよ」
「…え?」
「光もまた、影に魅入られたのだよ」
 シャク、と黒子に奢ってもらったソーダー味のアイスを齧りながら答えた緑間は踵を返す。
「また明日なのだよ」
「あ、緑間君…!」
「黄瀬っ、早くその手放せよなっ!」
「青峰っちが離せばいーんス!」
「ちょっと待ってください、2人とも。緑間君に今の言葉の意味を……」
「黒子っちはどっちと半分こしたいっスか!?」
「テツはどっちと食いたいんだ!?」
 黄瀬と青峰の手をなんとか振り切って緑間を追い掛けようとした黒子と、お互いが手を放すまでは頑としてこの細い腕を放さないと決め込んでいた2人との力が反発しあい。
「っ…」
 痺れた手から、握っていたアイスの棒が黒子の指から浮き。
「「あ」」
 青峰と黄瀬の声が仲良くそろったその瞬間に。
 ぼとりと地面にアイスが落下し、その落下の威力で綺麗に形造られていた長方形の塊が細かく割れ弾け飛ぶ。崩れた隙間から、どうやらハズレだった無地の棒が覗く。
「……く、黒子っち?」
「わ、わり、テツ」
 惨事にそーっと、黄瀬と青峰が膝を折り申し訳なさ気にそれぞれが自分のものだと豪語する影を覗き込む。
「……ボクのバニラアイスが」
 ぽつり、と。
 高くもなく低くもない。
喩えるるなら、いつもは水面を優しく揺らすような涼やかな柔かな透明感のある声音に含まれた低音に。
 ギクリ、と2人が顔を見合わせる。
黒子と出会って青峰は二年目。黄瀬は一年目。違いはあれど、黒子といる時間が増えれば増えるほどに、黒子テツヤなる人物が見た目どおりに穏やかなだけではない性格だと知れて来る。
「あの、黒子っち。すぐに買ってくるっスから!」
「ちょっと待ってろ!」
「バニラアイスはこれで最後でした」
 店にダッシュしようとする2人の耳に、涼やかさの欠片もない声が鋭く届く。
「ヒドイです」
「うっ、だって黄瀬が!」
「そんなの青峰っちだって!」
「…また喧嘩するんですか?」
 無表情な眼差しにジッと見上げられ、「「う」」とそれぞれ喉を詰まらせお互いに視線を飛ばし、ひとつずつ溜息をついて心を落ち着かせる。
「もうしないっス」
「それでいいんだろ、テツ」
「はい。これでボクのアイスも報われます」
 ようやく唇を上げ笑みが滲んだ黒子に、青峰と黄瀬はやれやれと肩をすく。
「ったく。テツにはかなわねーよ」
 くしゃくしゃと、青峰が黒子の髪を盛大にかき混ぜる。
「っスね。さすがオレ達の相棒っス!」
 楽しそうに笑った黄瀬もまた、黒子の髪を撫で掻き回す。
「……はい。ボクも、君達の相棒になれて嬉しいです」
 左右から好き勝手に掻き混ぜられているふたつの大きな骨ばったあったかい手の上に、それぞれ自身の右と左の掌を乗せ、ぎゅっ、と黒子はそれぞれの手を握り締めた。


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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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