vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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黒子in海常③

 生黒執事観てきました。
 セバスの歌声に聞き入った…っ! 普段の声よりトーン抑えて歌ってる感じがとてもセバスっぽい。


 つづきから海常in黒子③   
「よっと。たく、今日も疲れたぜ」
 注文した大盛りバーガーをトレイ一杯に乗せ、部活帰り、定位置になりつつある席にドサリと尻をつけた火神が、さっそくどばかりにひとつ手に掴みガサガサと包みを開きパカリと大口を開けかぶりつく。
「あ~、マジ腹減った。うちの監督、ホント鬼だよな~」
「…そうなんですか?」
「!?」
 突然の相槌に目を白黒させた火神は、無人だったはずの真向かいの席にいつの間にか座り、飲み物のストローを傾けているその人物が、見覚えある人物なのにようやく気付く。
「…お前!? ぐほっ!」
 口内にパンがある事を忘れて叫びそれが原因で噎せ、喉に詰まらせ咳き込む火神に黒子が心配気に尋ねる。
「大丈夫ですか?」
「ゲホ、ゴホッ。な、なんでお前がオレの前にいるんだよ! えーと、確か海常の黒子だったよな?」
 ストローを無表情に啜るその顔は、この間の練習試合で自分達誠凜一同を驚かせたバスケスタイルの持ち主だ。
 ユニフォームじゃない制服姿に、一応は確かめてみる。
「はい。黒子テツヤです」
 ペコリとお辞儀をする姿はおとなしやかな雰囲気で黒子を取り巻く空気も静かだ。
 火神もそんな相手に対し、鼻を鳴らし一息ついてから声のトーンを落とす。
「ったく。驚かせんなよ。いきなり出やがって。この間も驚いたけどよ、影薄いのは試合ん時だけじゃないのかよ。その、ミ、ミスなんとかってのは」
 女監督が説明してくれたが、海常エースに集中していた火神の記憶は曖昧だ。
「はい。もともと影は薄いんです」
「認めんのかよっ!……で、俺に何か用なのかよ? っか、なんでお前が東京いんだよ?」
「いえ。店に入ったら火神君がいたので、挨拶をと思いまして。今日はこの近くでまた練習試合があったんです」
「へぇ、遠征も大変だな。ったく、律義なのはいーけどよ、だっら普通に声かけろっての」
 驚かせんなとぶつぶつと文句を垂れる火神に、黒子はもう一度謝罪する。
「すいません。驚かせるつもりはなかったんです」
「ったく。心臓止まったらどうすんだってんだよ」
「それは…困りますね」
 どこまでも深くまっすぐにジッと見つめてくる黒子に、火神はガシガシと自身の髪をかき混ぜる。
「マジメに返すな!」
「すいません」
「…ったく。お前みたいなヤツ初めて会うぜ」
 見た目は草食系男子ってヤツなのにによ、バスケでは結構負けず嫌いだよな。オレ達がリードした時のあの追い上げ、おれお前の…ほらあのすっげぇパスからだよな」
「イグナイトの事ですか? それは光栄です」
「褒めてないっての! あーったく、怒鳴るとよけい腹減るぜ」
「すごい食欲ですね」
 大きな両手でどちらにも包みを掴み、ガツガツと勢いよく食べ減らす火神に感想を告げる。
「これくらい普通だろ。…お前は飲みもんだけかよ」
「はい。好きなんです。ここのバニラシェイク。それに黄瀬君との待ち合せで寄っただけですし」
「ふ~ん。黄瀬か。…前も思ったけどよ、お前ら仲いいよな。連携も隙ないっていうか…完璧に意思の疎通ができてんじゃん」
「ありがとうございます。黄瀬君とは中学でも一緒のバスケ部でしたから、呼吸も合わせやすいんだと思います」
「へー。確かお前ら帝光だったよな。キャプテンがお前らの事キセキの世代って言ってたぜ?」
「そうですか」
「お前らの他にもまだいるんだろ?」
「はい。そう呼ばれていた人達はあと4人います」
「そいつらもなんかスッゲェ技持ちなんだろ?」
「はい。黄瀬君もそうですが、皆さんボクなんかより遥かに凄い人達です」
「お前のあの技も大したもんじゃねぇか」
「…試合をして分かったと思いますが、ボクのミスディレクションには時間制限がありますし、体力もありませんからフルに参戦は出来ません」
「…そっか」
「それでもバスケが好きですから、体力をつけたり今持っている技をもっと精密にしたり、新たな技を取得したりして、ボクなりに頑張りたいとは思っています」
 頼りない体つきと、ぴくりとも動かない無表情の奥にある熱い闘志に、火神は楽しげにクッと笑う。
「…お前もかならなバスケ好きだよな」
「そうですね。バスケは好きです」
「ほらよ」
 ポン、と火神は黒子にバーガーをひとつ放る。
「火神君?」
「やるよ。体力つけんだろ」
「…火神君は優しいですね」
「ばっ、真面目に返すなっ!」
 唇を少し持ち上げ笑った黒子に大口を開け照れた火神は、それを誤魔化すかのようにバーガーを次々に頬張っていく。
「……ん?」
 気真面目な黒子から視線をそらした火神の視界に、この間の試合で見知ったばかりの人物が入り込む。
 黒子が待ち合せをしていると言った人物だ。
「黄…」
 手を上げ知らせてやろうとしたら。
「黒子っち!」
「なんだぁ!?」
火神が呼ぶ声より先、店に入り一直に突撃して小柄な背に張り付き泣きついてきた黄瀬に、火神は黒子が突然現われた時と同様に驚愕に目を見開く。
「ひどいっスよ、先に行っちゃうなんてー!」
 子泣きじ爺のようにしてベタリと黒子の横の席に張り付き座り騒ぐ黄瀬に、あんぐりと火神の口は締まらない。
「…lionじゃなかったのかよっ…」
 試合で見せたあの、人が変わったかのような不敵な笑み、百獣の王者までの完全無欠の模倣。
 切れ長の整った眼差しに甘さの欠片もなく潜み、金色に染まる眼差しは誰もを威嚇し勝利を掴む。
 火神が思ってたいた〝黄瀬涼太〟のイメージを一瞬で覆えされ、ぷるぷるとガタイのいい肩を小刻みに動揺に揺らす。
「君は女の子達に囲まれていましたから。それにちゃんとここにいますってメールはしましたよ」
 火神の動揺に気付かぬまま、黄瀬と黒子は会話を続ける。
「そうっスけどぉ…一緒来たかったっス…って、あれ確か誠凜の火神?」
 そこでようやく、黄瀬は黒子以外の人影に気付く。
「なんで黒子っちと…。…駄目っスよ。黒子っちはオレのなんスから」
 ぐっと黒子の肩を寄せ、不遜に黄瀬は笑う。
「―…は!?」
「黒子っちとオレは中学の頃からラブラブなんスよ。他のヤツが入り込む隙魔なんてないんスから」
「…あ?!」
「噓言わないでください」
「うぐっ!」
 至近距離で掌で腹を撃たれ、黄瀬は痛みに眉を顰め体を折る。
「い、痛いっス、黒子っち…」
「君がバカを言うからです」
「……お前らhomosexualかよ!?」
 テーブルを挟み交わされる会話に、ダン、と拳でテーブルを打って火神は叫ぶ。
「英語の発音いいですね」
「あ、ああ。俺アメリカいたから」
「バスケの本場ですね。羨ましいです、ボクも一度行ってみたいです」
「って何ほんわか喋ってるっスか! 黒子っち、浮気は駄目っスよ! それにオレはホモじゃないっスよ。黒子っちだけが好きなんス!」
「浮気ってなんだよ?!」
「友達の黄瀬君にそんな風に言われたくありません」
「今はまだっスけど、これからラブラブになるんス!」
「…君だって女の子達に囲まれているじゃないですか」
「あれは浮気じゃないっスよ! だってあんなの迷惑っス! あ、黒子っち妬いてくれたんスか…!」
「そうだ。火神君。今日英語の授業で課題が出たんです。良かったら教えてくれませんか?」
「え、あ、いいけどよ…」
「なにそれ黒子っち! オレ以外の男とそんな親しくしたら駄目っスよ! 勉強ならオレが教えてあげるからっ」  
「ボクより成績が悪いですよね、黄瀬君」
「だ、だったら小堀先輩とかっ…」
「わざわざ小堀先輩にお願いしなくとも、目の前に帰国子女の火神君がいるじゃないですか」
「だから火神は駄目っス! 誠凜は敵だし、火神はオレのライバルっスよ!」
「試合以外では仲良くなりたいです。迷惑ですか、火神君」
「あ、いや、別に俺は…」
「仲良くってなんスか、黒子っち!」
「煩いですよ、黄瀬君」
「……お前ら俺の話聞く気ねーぇだろ!? このFooiish couple!!」
 延々と途切れない会話に、火神は本場英語を再度披露した。
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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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