vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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黒子in海常④

 結構気に入ってる中村さん混ぜてみました…。あまり性格とか喋り方とか分からないので想像です。
 昔から眼鏡に弱かったので…。

 仕事ストレスがヒドイ。職場がヒドイ面倒。本部の空回りがヒドイ。
 発散に漫画読んでます。今更ですがもやしもんを読んだ。面白い! これをupしたら10巻読む! 
 あ、ヴァンガ観てから読む。


 つづきから海常in黒子④
「よっしゃあ、今日の外周頑張(る)ぞぉっ!」
 ふんふんと鼻を鳴らし、両手をぐるぐると何度となく回し気合い一発の掛け声を部室で発する早川の隣、同学年である中村が黙々と部活の準備を始めている。
「……」
耳元でこだまする声量を煩いと思いつつもいつもの事で注意するのも面倒で、それとなく距離をあけた中村は黒ブチ眼鏡をいったん外し、ウェアに首を通す。 
「……あ」
「…?」
 早川を避けた結果、試合中だけではない影の薄さで他部員の追随を許さない1年レギュラーの隣に移動していたらしく、突然現われたその姿に少し驚いて目を瞠るも、上げた小さな呟きが中村の視線を奪う。
「…どうした?」
いつも隣にSPのように張り付いている黄瀬の存在もあって、中村はあまりこの後輩と2人きりで会話を交わした事がない。お互いにそんなに話好きなタイプでもないから、あまり接点はないが細い眉根を寄せた横顔に何かあったのかと尋ねてみる。
「…はい。ジャージを忘れてしまいました」
 スポーツバッグにきちんとたたまみ入れていたウェアを取り出しながら、黒子は質問に答える。
「ついうっかりしてしまいました」
 淡々とした声に、中村も淡白に返す。
「今日は外周みたいだぞ」
「そうみたいですね」
 早川の大声で、今日の部活の内容が黒子にも知れた。
「さすがに寒いですかね…」
 もうすぐ本格的な冬を迎えるこの時期、いくら建物内で無風だからといって底冷えする体育館でも半袖シャツに短パン姿では体が温まるまでは辛いだろう。
「体育ジャージは持ってないのか?」
「はい。今日は授業がありませんでしたから」
「…そうか」
 適当に教室ロッカーに放置している生徒が多い中で、気真面目な黒子らしい返事に中村は嘆息する。
「仕方ないですね。体が暖まるまでの辛抱です」
「……」
 その諦めはいっそ男らしく、あまり親しくない1年の以外な一面を垣間見たは中村も面白さに無言で口角を上げるも。
 ひょろりと長い手足に、筋肉を感じさせない薄い体。おまけに優しげな顔付きからは体力なんて欠片ひとつも感じさせない。これが早川ならその意見は納得の2文字なのだが。
「…ならこれを着ればいい」
 鮮やかな青を基調とした自身の部活ジャージを、中村は黒子に手渡す。
「…え…」
 差し出された上下一対のジャージに、黒子は中村を見上げる。
「サイズは合わないが、半袖でやるよりはマシだろう。俺は今日体育があったからそっちを着る」
 スポーツバッグから授業で使用したジャージを取り出しながら、ああ、と中村は言葉を続ける。
「それ昨日洗ったばかりで、腕をまだ通してないから」
 同じ男でその気遣いはどうかとも思ったが、男くささを一切感じさせない黒子には中村はなんとなく告げていた。
「…いえ、そういうのは気にしませんが。…お借りしていいんですか?」
「黒子に薄着でいられると、見ているこっちも寒くなる」
「ありがとうございます。ではお借りします」
「ああ」
 伸ばされた腕はやっぱり折れそうに細い。
黒子だってこの学校の女生徒に比べたらちゃんと身長も高いし、過酷な部活に倒れることもしばしだがそれでも皆についていける基礎体力はあるのだが。その体の薄さがどうにも心配になる。
 中村が心中でそんな事を思っている間に、黒子は借りたジャージに腕を通す。
「…やっぱり大きいですね」
「なんだ黒子。テルテル坊主か?」
 ポンと黒子の頭に手を置き、笠松が楽しそうに笑う。
「…はぁ」
 中村の体格に合わせたジャケットは黒子の指先を完全に隠し、肉づきのない身体は服の中でだぼだぼに泳ぎ、裾が膝頭をも包み込んでいる。ズボンはいっそ必要ないのではと思わせる着こなしぶりだ。
「いや、これは。もし黒子が女の子だったら萌シュチだな!」
 顎に手を置き、キラリと目端を輝かせ森山が黒子を眺め感想を漏らす。
「…お前の頭はそんなんばっかだな」
 はぁ、といっそいつも変わらない相手に溜息をつき笠松は短髪を掻く。
「ああでも、黒子でも充分にイケるな」
 グッ、と親指を立て森山が絶賛を送る。
 影は薄いがきちんと姿を捉えれば色白で線が細い面差しは中性的に優しげに整っているし、唇の小ささなんて女とかわらない事が窺える。
身長こそ平均はあるが、好物がシェイクだと豪語する位には頼りない細い肢体は、言葉遣いも丁寧で物腰も柔らかいからか同じ男として扱ったら壊れてしまいそうな危うさだ。
「うぉぉ。く(ろ)こ、子供みたいで似合って(る)な!」
「…嬉しくはありませんけど」
 ある意味真っ当な意見を述べた早川に、黒子は納得いかないと呟きつつも規格外の袖口を腕まくりする。納得いかないが、懸命に腕まくりをするその姿は小動物で部の雰囲気が一気に和む。
「ま、これはこれで可愛いし」
「…まぁ、騒ぎ立てるヤツはいるよな」
 ボソリと呟いた小堀の一言にかぶさるようにして、部室の扉が開く。
「ちわっス。掃除当番で遅くなったっス!」
「…噂をすればだな」
 騒がしいエースの登場に、笠松は腕組をする。
「……黒子っち!? ちょっ、なんスかそのジャージ!!」
 影の薄い黒子を入室と同時に見つけ出し、彼氏ジャージかと言わんばかりのその姿にガシリと黒子の腕を掴む。
「誰のっスか。なんでオレ以外の服着てるんすか!?」
 がくがくと黒子の身体を揺さぶりながら、じわりと涙目で黄瀬が訴える。
「…ジャージを忘れてしまったので、中村先輩にお借りしました」
「なんで! オレに言ってくれたら、ジャージだってユニフォームだって、制服だって貸すのにぃっ!」
「黄瀬君はこの場にいませんでしたし、ボクのクラスでなかったんですから、黄瀬君のクラスでも体育はなかったですよね、体育は2組合同授業なんですから」
「…た、確かにそうっスけど、部のジャージは貸せるっスよ!」
 慌ててジャージを取り出す黄瀬に、黒子は待ったをかける。
「駄目です。黄瀬君が風邪をひいてしまいます」
「それでいいっスから~~!」
 わあわあと泣き叫ぶ、図体ばかり大く泣き虫な黄瀬に黒子はピシリと指摘する。
「…煩いですよ」
「ぐっ」
 その鶴の一言に、グッと喉を鳴らして黄瀬が黙り込む。
「…母親だな」
「おかんだ…」
 ぐずる子供を嗜める母親だと誰もが認識する中で、黄瀬はジロリと切れ長の眼差しを細めくだんの中村を恨みがましく睨む。
「…ずるいっすスよ。中村先輩、そんなキャラじゃないじゃないっスかぁ!」
「…俺のキャラ?」
「そうっス。眼鏡のせいもあるっスけど、いつも冷静だし我関せずってタイプだと思ってたっス。あ、緑間っちと似てるタイプか。あんま1年と喋ってるとこ見た事ないっスし、1年が忘れ物したからって自分の服貸すって感じもしないっすよ。
…そんな先輩がジャージ忘れた1年に、自分のを貸すなんて信じられないっス!」
「…お前の中で、俺はどれだけ意地悪なんだ…」
 憤慨し生意気な口を叩く後輩に、それでも冷静に中村は呟く。
「…お前みたいにガタイがいいヤツばかりの部の誰に貸すって? 風邪なんてひかないやつばかりだろ。それにたまたま2枚持っていたから貸しただけだ。それの何が悪い?」
「悪いんじゃなくて、ずるいんス! よりによって黒子っちに貸すなんて、中村先輩ずるいっス! オレだって黒子っちに貸したいっス! オレの服着たカワイイ黒子っちと写メ撮りたいっス! 他の野郎のなんて絶対許さないっス!」
「…煩い」
 あまりの黄瀬からの集中非難に、中村は眉間に皺を寄せ眼鏡の柄を直す。
「煩くもなるっスよ! 彼氏の服着た彼女ってのは夢なんスよ!」
「…ボクは男です」
「男でもオレの恋人なんだから、オレ以外の服着たら駄目っス!」
「……これからは気を付けます」
「「「面倒になったな、黒子…」」」
 ぴくりとも表情を動かさず何拍か開けたあとの黒子の答えに、そこにいたメンバーは全員同じ感想を漏らす。
「なら今から気を付けるっス! 黒子っちそれ脱いで! 俺の着て!」
 ジャッ、とジャケットのファスナーを勢いよく降ろし、黒子からその服を奪おうと黄瀬が躍起になる。
「ちょっ、黄瀬君!」
「脱ぐっス!」
 珍しく自分に対して乱暴な手つきになっている黄瀬に、黒子は強引にジャケットを剥ぎ取られる。
「着るっス!」
 ぶるり、と温度差で震えた黒子の細い肩に自身の海常ジャージを素早く羽織らせ、黄瀬は黒子の腕を袖に通し、ファスナーを上まで締め上げ衿元をきちんと正す甲斐甲斐しさを部員に披露する。
「うん! 可愛いっス! オレの黒子っち世界一の可愛さっス!」
 中村のよりさらに規格外にダボついた海常ジャケットを着せられた黒子は、ギュウっと黄瀬に抱き締められながらの手放しな賛辞にやはり無表情で呟く。
「……君は、世界で一番馬鹿だと思います」 
 その一言に、ドッと海常バスケ部部室が笑いに包まれた。

 

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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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