vanilla
こちらはヒナの二次創作ブログです。 取扱は黒バス・黄黒SSとなっております。

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黒子in海常⑤

 今回は黄黒というより、高尾メインになりました。
 なかなかうまく書けなくて、途中まで書いて放置してたんですが。
 一週間後に最後までチャレンジしてみました。
 …やっぱりうまく書けなくてヘコみました。
 でも高尾の最後の台詞は気に入ってます。これは何も考えずに手がこう書いていました。

 今週もやっぱり仕事ストレスがヒドイ。毎日のように専務やら副室長やらチーフやらが本部から来てたらそれはもうそれだけでストレスですよ。仕事が進まないから来ないで欲しい…。来週仕上げないといけないギリな仕事があるんですよ。ぜんぜん出来てないっスよ…。
 そろそろ楽しい話題を書きたい。明日のみんバス行きたかったな…。



  つづきから黒子in海常⑤です。
「あ~くっそ。負けちまったぁ!」
 舌打ちしそうな勢いで言い捨て、つり目がちな眦をさらに悔しさにつり上げ、オレンジベースのユニフォーム姿で高尾はズカスガとコートを突っ切る。
 インハイ常連校である海常高に出向いての練習試合後、残るは監督を含めたミーティングのみだ。
 秀徳メンバーそれぞれが、勝敗のせいもあり疲労し重くなった足でそちらへと向かっている。
「結局、黒子のパス止めきれなかったし…」
(俺のホークアイでも止められなかったって、マジヘコむわ)
 高い天井に視線を上向かせた角度分反らされる体を、後頭部に組んだ両手を充て体を支えながら大きく息を吐く。
「真ちゃんに事前に聞いてたけど、マジに影薄いし。無表情だし…」
「高尾! 止まるのだよ」
 珍しく少し焦ったような緑間の呼び掛けに、
「えー? 今ちょっと試合振り返ってっから、用事なら後にしてくんない?」
 声がした方向にひらりと手を振る事で答え、高尾は対峙した相手を振り返る。
「…黒子もだけど、黄瀬もなんだよ、パーフェクトコピーって。あんな技出てきたら最強だっつの。ったく、ギャラリーも煩かったし」
 まだちらほらと残留している、体育館二階のキャットウォークで観戦していた女生徒の熱い視線は、すべて海常1年レギュラーの片方に向かっている。
「『頑張って、黄瀬くん!』『カッコイイ、涼太!』…なんてさぁ。アイドルのコンサート会場かってんだよな~」
 試合中にげんんなりするほど耳にした声援を裏声を使い真似ながら、高尾は唇を尖らせる。
「イケメンモデルで女ウケも良くて、真ちゃんと一緒でキセキの世代でエース様なんて、万能人間かよ。ってか、そんな面白みのない完璧人間いるかっての! 人間面白くてなんぼじゃねっ!?」
(同じエースの真ちゃんは、おは朝占い信者って所からしておもしれーのになぁ)
「だから止まるのだよ、高尾!」
 思わず宙に向け心のままに叫んだ高尾に緑間からもう一度促しの声が飛び、それに対し苛つきを含み高尾が応える。
「んだよ、真ちゃん! いまちょっと機嫌良くないから後にしてくんない!?」
「いいから前を見るのだよ!」
「危ない、黒子っち!」
「はっ!? 前?……うおっ!?」
 緑間の声にかぶさり、黄瀬だろう声がしたと同時。
 ドン!と、自分の進行前にはなにもなかったはずなのに、なにかの障害に当たった高尾が驚愕の声を上げつつも、倒れる事なくよろめいた脚を一、二歩後退させるだけで済んだのだが。
(…え、俺いま、何にぶつかったわけっ?)
「…って、いつの間に現われたんだよ、黒子!?」
高尾にぶつかり、相手はいとも簡単に倒れていた。


 自分にぶつかり床に倒れ込んでいる、青を基調にしたユニフォームを着た小柄な人物を認め、高尾は今日何度目かの雄叫びを上げながらも、体格いいばかりの集団の中でよりによってウェイトのない相手を倒した事にハッと思い至り、
「わりっ!」 
焦り、床に尻もちをついている黒子に手を差し出す。
「大丈夫です、ありがとうございます」
伸ばされた腕があまりにも細く、その頼りなさに思わず高尾は呟く。
「…お前、ちゃんと食べてんの?」
「え?…」
 高尾の言葉に虚を衝かれたように双眸を少し見開き、黒子は笑う。
(お、笑った)
 無表情ばかりが目立っていた試合とは裏腹な表情の発見に、高尾はなんとはなく嬉しくなる。
「はい。ちゃんと食べてます。小食だとは思いますけど」
「なんだそれ。もっと食べろよなー?」
 自分の周りにはいない珍しいタイプの黒子に対し、高尾は興味も津々にして話しかける。
「大丈夫っスか、黒子っち!?」
 そんな高尾を押し遣る勢いで、黄瀬が割り込み黒子を覗き込む。
「頭打たなかったっスか? どこか痛いとこないっスか!?」
「……〝黒子っち?〟」
 黄瀬の、黒子の独特の呼び方に高尾は首を傾げる。
(……は? なんだコイツ)
 ついさっきまで華やかな声援を王子笑顔で当然の様にして受けていた男とは思えない、顔色を失くし怪我はないかと黒子の身体を気遣いオロオロとテンパる黄瀬に、高尾はつり目を見開く。
「ってアンタさ、なに黒子っちにぶつかってんスか?」
「…は、俺?」
 切れ長の眼差しをきつく眇め、声音を低く落としまるで挑むようにして矛先をこちらに向けてきた黄瀬に、少々高尾は間の抜けた返事をする。
(いやだって。ギャラリーに振り撒いてた、キラキラ笑顔はどこいったんだよ?)
「あれだけ緑間っちから止まれって、声掛かってスよね」
(…なんだこいつ) 
「試合後の黒子っちはもともとない体力がゼロになるんスから! だからオレが部室まで連れて行くって言ったっスのに断るんスから…」
(なんだこいつ。スネてんのかよ? 黒子が自分の助けを拒否したから?)
「黄瀬君。ボクは大丈夫ですから」
「だって黒子っち!」
「黄瀬君」
 ヒートアップする黄瀬の甲に、そっと黒子は手を乗せる。
「大丈夫ですから」
「ならいいんスけど。…立てるっスか?」
「……ぶはっ」
 あまりの変貌に思わず、高尾は噴き出す。
(なんだこいつ~)
「ありがとうございます。――っ!」
 労わりながら黄瀬に肩と腕を支えられた黒子はそのまま黄瀬と共に立ち上がろうとするも、ツキンと走った痛みにバランスを崩し黄瀬の手をズリ落ちる様にしてもう一度床に尻をつく。
「黒子っち!?」
「黒子!?」
 その場に座り込んだ黒子に、黄瀬と笑いを堪えていた高尾も揃って再度膝をつく。
「足が痛いんスかっ?!」
「はい、足首が少し…」
「見せてみるのだよ」
「緑間っち…ってなんスかその物体。…鳥っスか?」
 大きな嘴と長い脚が特徴的な…独特な風貌のぬいぐるみに黄瀬は尋ねる。
「真ちゃん…っか、そのラッキーアイテムは、ベンチに置いてきたほうがよくね?」
 小脇に抱えていたぬいぐるみに胡乱な眼差しを向けつつも、いつの間にか近くに寄っていた緑間に2人は場所を譲り、同じ様にして膝を折った緑間が脇に抱えていたぬいぐるみを横に細い足首に手を触れ診察する。
「…軽い捻挫だな」
 小さく息を付いてから、緑間はそう判断を下す。
「そうですか…」
「っ、マジにゴメンな!」 
 申し訳ない、とパンと両手を合わせ高尾は平謝りする。
「いえ、高尾君のせいではありませんから」
「いやでも…」
「当たったのだよ」
 いくら黒子が影が薄くとも黄瀬も言っていた通り緑間も注意を促していたし、自分の前方不注意だったのは否めない。
 そう思いながら高尾が謝罪に唇を開くのを見計らったみたいに、堂々と割り込む声がある。
「って、何がだよ! 少しは空気読めよ真ちゃん!」
「はい。当たりましたね」
「って、黒子も乗るのかよっ!」
「もう少し持っておくべきだったのだよ。今日の水瓶座の運勢は怪我に注意とあったのだからな」
「そうですね。今日一日は、このままお借りてしておくべきだったかもですね」
「え…」
 黒子の視線が緑間が持っていたぬいぐるみに注がれているのに気付き、高尾は声を上げる。
「真ちゃんが昨日探してたコレ、黒子のラッキーアイテムだったのかよ? てっきり真ちゃんのかと思ってたんだけど」
「え。わざわざ探してくれたんですか?」
「…ついでなのだよ」
 黒子の言葉に、なんとなく気まずそうに眼鏡の柄を押し上げ視線を逸らし緑間が呟く。
「えー? 昨日わざわざ上野動物園まで買いにいったじゃんか。ええと、なんだっけそいつ、ハ、ハ?」「…ハシロビコウなのだよ」
「そう、そのハシなんとかってぬいぐるみ、なかなか置いてなくてってさー。俺も上野まで付き合わされたんだよなー」
「…勝手に付いてきたのだよ」
「あーなんだよその言い方っ! もうリアカー押してやんねーからなっ!」
「ジャンケンに勝ってから言うのだよ」
「…すいません。なのに怪我をしてしまいましたね」
「いや。それは高尾のせいなのだよ」
「そう思ってんなら、さっき謝らせろよなっ!」
「煩いのだよ。少し声を落とせなのだよ」
 がなる高尾に、緑間はさらりと返す。
「真ちゃんもしかして俺の事嫌いなのかよっ!」
「…秀徳も楽しそうですね」
 高尾と緑間の遠慮ないやり取りにクスリと笑い、黒子は言う。
「…お前達も変わらないな」
「…そうですか?」
「ああ。黄瀬は特に変わらないのだよ。お前を自分が進学する海常に連れて行く所なんて、その正直さ加減は特になのだよ」
「…そうですね」
「オレがなんスか? とにかく保健室行こうっス!」
「―え」
 宣言し、黒子の肩と膝裏に腕を差し込み、軽々とナチュラルに黒子横を抱きにして立ち上がった黄瀬に、黒子はさすがに目を丸くする。
「黄瀬君!? 歩けますからっ…!」
「無理は駄目っスよ」
「いえ本当に歩けますから。降ろして下さい」
「駄目っス!」
 黒子の言い分をまるで聞かない黄瀬に、緑間は大きな溜息を吐いてチラリと黒子を眺める。
「…ほら。あの頃とまったく変わっていないのだよ。あの頃の黄瀬も黒子黒子と煩かったのだよ」
「…返す言葉がありません」
「煩いってなんスかー? オレの黒子っちへの愛情っスよ!」
「こういう所が変わらず煩わしいのだよ」 
「えー、俺けっこう黄瀬の事好きになったけどなー?」
「高尾?」
 緑間の横で会話を聞いていた高尾がニカリと笑う。
「だって黄瀬、完璧じゃないじゃん?」


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アニメ1話~5話、トドメに4話エンドカード!で落ちました…。
原作好きでアニメは観るの躊躇してた人間とは思えない堕ちっぷりっスよ…。

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